夫の顔色をうかがって生きてきた、結婚生活

わたしはずっと、夫の顔色をうかがって生きてきました。
気づけば口癖のように、「パパが機嫌悪くなるけん、早くして」「あれして、これして」と子どもたちにも言っていた。

そう言わなければ、機嫌を損ねて、家の空気がピリつく。
旅行に行けば、ニコチンが切れてイライラ。
笑顔のはずの時間が、いつも夫の不機嫌に振り回される。

わたしはそれを「当たり前」だと思い込んでいました。
でも、あるとき気づいたんです。

こんな毎日が、本当に“普通”なの?
人の顔色をうかがって生きるって、これが“家族”なの?

わたしはただ、子どもたちと笑顔で過ごしたかった。
ただそれだけだった。

夫に「その不機嫌はおかしい」と伝えても、
「イライラしてない」と言い返され、
挙げ句には「そんなふうに言われることがイライラする」と、また責められる。

理不尽な不機嫌に包まれた生活。
もう、限界だった。

あの頃のわたしは、結婚したばかりで、
「嫌なことは嫌」「無理なことは無理」と言う強さを持てず、
“その場しのぎ”で、夫に合わせることを選んでしまった。

だからこそ、今でも時々思うんです。
わたしがもっと早く、甘やかさずに向き合っていれば、この人は変わっていたかもしれないって。

でもそれは、過去の私を責めたいわけじゃない。
わたしは、ようやく気づけた。
こんな生活のまま、死にたくない。
この人と、そしてこの人の家族のお墓に入るなんて、
死んでもいやだと、心の底から思った。

それが、脱却の始まりでした。

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